中原みほ・議案第27号(継続審議を求める立場から討論)

議長、発言の機会をいただきありがとうございます。
議案第27号について、私は継続審議を求める立場から討論いたします。

まず申し上げたいのは、私はこの交流拠点施設そのものに反対しているわけではありません。

むしろ、三股町の未来にとって重要な施設であるからこそ、今この段階での判断には、より慎重であるべきだと考えております。

今回の議案は、約6億9千万円の設計・建設契約という、町の将来に大きく関わる重要な判断です。

しかし現時点では、平面図が示されておらず、施設の具体的な中身や活用方法、運営のあり方もこれから検討される段階という状況であり、年間約60日程度の活用という説明に対し、残りの約300日の活用の方向性については、明確な方向性が示されているとは言い難いと感じています。

さらに、指定管理料として年間約6,500千円が見込まれている一方で、維持管理費・修繕費・設備更新費については、過去の試算が約13,000千円とされ、加えてマネジメント運営費に7,600千円と、一段階だけの合計が27,000千円以上の経費が見込まれております。
今後の人件費や物価の上昇を踏まえれば、将来的な負担はさらに増加する可能性があり、より慎重な整理が必要ではないでしょうか。

加えて、PPP方式による事業である以上、リスクはどこまで民間が負うのか・事業がうまくいかなかった場合の対応はどうするのか・最終的な責任はどこにあるのか、町の関与のあり方などについても、町民の皆様により分かりやすく説明できる状態にしていく必要があります。

ここで、もう一点申し上げます。
公共施設は、建物をつくること自体が目的ではなく、どのように活用し、町にどのような効果をもたらすのか、そこまで含めて初めて意味を持つものです。

本来であれば、・誰が利用するのか・年間どの程度の利用を見込むのか・町にどのような効果をもたらすのか、そうした目標や数値を含めて整理した上で、建物の議論に入るべきではないでしょうか。
しかし現時点では、そうした「使い方」や「効果」の部分が十分に整理されないまま、建設の判断が先行しているように感じています。

建物が先ではなく、目的が先ではないでしょうか。

さらに申し上げれば、その効果が達成されているかを確認するための、具体的な数値目標や評価指標も示されていません。数値目標がなければ、この施設が本当に町にとって価値のあるものだったのか、後から検証することもできません。
検証できない事業に対して、責任ある判断ができるのでしょうか。

ここで、特に重要だと考えていることを申し上げます。
本来であれば、「設計」と「建設」は段階的に判断すべきです。
まずは中身を設計として固め、その内容を議会として確認した上で、その後に建設を判断を行う。
この順序が本来の進め方ではないかと考えます。

しかし今回のように、設計と建設を一体で契約とした場合、中身が十分に整理されないまま、建設の判断まで同時に進んでしまう可能性があります。

一度契約を締結すれば、その後の見直しは難しくなり、やり直しがきかない可能性も想定されます。
つまり、今の判断は「やり直しがきかない判断」になる可能性があるということです。

だからこそ今、立ち止まり、内容を整理した上で設計と建設を切り分け、段階的に判断することが、最も責任ある進め方ではないでしょうか。
公共施設は、一度建設すれば長期間にわたって使い続けるものです。その判断は将来世代への責任でもあります。

だからこそ本来は、どのように使う施設なのか、町民にとってどのような役割を持つのか、という中身を十分に整理した上で、設計をしたのを確認し、その上で建設を判断すべきだと考えます。
現在は、まだその整理の途中段階であり、議会として最終的な判断を行うには、情報が十分とは言えないのではないでしょうか。

これは反対のための意見ではありません。

自信をもって説明できるでしょうか。

最後に申し上げます。
今、私たちは、この施設について、判断する立場にあります。
今ここで決めるということは、
この内容で将来に責任を持つということです。
では、この状態で、町民の皆様に対して、「なぜこの判断をしたのか」自信をもって説明できるでしょうか。子育て世代の方に、高齢者の方に、「この施設は、こう使われ、こう役に立ちます」と、具体的に伝えられる状態にあるでしょうか。
もしそれが難しいのであれば、今、結論を急ぐことが、本当に責任ある判断なのか、もう一度立ち止まって考える必要があると感じています。
私は、この事業を否定したいわけではありません。
むしろ、三股町にとって価値のある施設にしたいからこそ、今、丁寧に考える時間が必要だと思っています。たとえ時間がかかったとしても、町民にしっかり説明できる形で進めること、それが私たち議会の責任ではないでしょうか。
したがって本議案は継続審議とすべきであると申し上げ、討論といたします。

と残念ながら継続審議は通らなく。。。次は、反対答弁