文数厚生常任委員会の審査結果、委員長報告(中原みほ)

おはようございます。
文数厚生常任委員会の審査結果を三股町議会会議規則第76条の規定に基づき報告いたします。

当委員会に付託された案件は、議案第72号73号75号78号から81号、議案90号から93号の計11議案であります。

議案第72号「三股町乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例について」
本案は、令和8年4月1日から事業開始となる乳児等通園支援事業、所謂こども誰でも通園制度を実施する事業者の認可手続き、子ども子育て会議での意見聴取、設置認可を今年度中に進めるため、その設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について提案するものです。
審査におきましては、制度が全国一律で導入される一方、利用料金や単価など国の詳細が未確定であり、準備の困難さが指摘されました。
また、保育士不足が深刻化する中、未経験児の受入れや無資格研修者配置による負担増が懸念され、園側の体制が不透明である点も課題とされました。
加えて、ファミリーサポート事業との役割重複による混乱を避けるため、連携強化が必要との意見が述べられました。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案第73号「三股町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」
本案は、三股町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を国基準に合わせ、義務化されている安全計画の策定及び努力義務とされている業務継続計画の策定についての規定を新設するため一部改正するものであります。
審査においては、事業者が策定する計画について町が適切に確認する体制の必要性、災害時における児童の安全確保への支援の重要性が指摘されました。また、制度開始後の苦情対応について、窓口の明確化、迅速な対応、基準の共有など、利用者の声を改善に生かす仕組みづくりが必要との意見がありました
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案第75号「三股町使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例(体育館空調使用料)について」
本案は、三股町体育館の空調使用料を設定するとともに、学校体育館の使用料算定方法の変更及び空調使用時間の取り扱いを変更するため一部改正するものです。
審査におきましては、三十分単位の料金設定について反対意見はなく、妥当とされた一方、利用時間が利用者の自己申告に依存する現状には課題があるとの指摘がなされました。
性善説に基づく運用では適正な料金徴収が担保できないこと、消し忘れや無断延長の実態も踏まえ、スイッチ連動機器による客観的な時間管理の導入や、管理体制の強化を検討すべきとの要望が付されました。
また、人手による管理は人件費負担が大きいため、機器導入の際は費用対効果を十分考慮し、より効果的な管理方法を工夫すべきとの意見も述べられました。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案78号「令和7年度三股町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額2,840,002千円に歳入歳出それぞれ1,220千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,841,222千円とするものであります。
歳入については、一般会計繰入金を増額補正し、歳出については、一般管理費を増額補正するものであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案79号「令和7年度三股町介護保険特別会計補正予算(第3号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額2,470,605千円から歳入歳出それぞれ59,209千円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,411,396千円とするものであります。歳入の主なものは、保険給付費の減額補正に伴う国庫支出金、県支出金、一般会計繰入金等を減額補正するもので、歳出の主なものは、保険給付費を減額補正するものであります。
審査においては、訪問介護ヘルパー不足が深刻化していること、総合事業デイサービスが満席化する可能性があり、将来的な受け皿拡充の検討が必要であることが指摘されました。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案80号「令和7年度三股町介護保険サービス事業特別会計補正予算(第2号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額23,167千円から歳入歳出それぞれ660千円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ22,507千円とするものであります。歳入につきましては、サービス収入を減額補正するもので、歳出につきましては、介護予防作成プラン委託料を減額補正するものであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案81号「工事請負契約の変更契約の締結について(令和7年度図書館特定天井落下防止対策工事)について」 
本案は、『令和7年度図書館特定天井落下防止対策工事』において、天井裏ライトゲージの取付が不要になったことから、工事請負契約の変更をしたいので、「議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例」第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案90号「令和7年度三股町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額2,841,222千円に歳入歳出それぞれ2,096千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,843,318千円とするものであります。歳入については、一般会計繰入金を増額補正し、歳出については、人事院勧告に伴い人件費を増額補正するものであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案91号「令和7年度三股町後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第2号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額366,916千円に歳入歳出それぞれ286千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ367,202千円とするものであります。歳入については、一般会計繰入金を増額補正し、歳出については、人事院勧告に伴い人件費を増額補正するものであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案92号「令和7年度三股町介護保険特別会計補正予算(第4号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額2,411,396千円に歳入歳出それぞれ2,784千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,414,180千円とするものであります。歳入の主なものは、人事院勧告に伴う人件費の増額に係る保険料、国庫支出金、県支出金、一般会計繰入金等を増額補正するものであります。歳出につきましては、人事院勧告に伴う人件費を増額補正するものであります。
審査においては、高齢者支援課において会計年度任用職員の人数が常勤職員を大きく上回る現状が課題として指摘されました。特に、相談支援や要介護認定など専門性と責任を伴う業務に任用職員が多く従事している点に懸念が示され、責任の所在を明確にするとともに、専門職については正職員による配置や役割分担の見直しを検討すべきとの意見を付したところであります。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

議案93号「令和7年度三股町介護保険サービス事業特別会計補正予算(第3号)について」 
本案は、歳入歳出予算の総額22,507千円に歳入歳出それぞれ709千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ23,216千円とするものであります。歳入の主なものは、人事院勧告に伴う人件費の増額に係る一般会計繰入金を増額補正するものであります。歳出につきましては、人事院勧告に伴う人件費を増額補正するものであります。
審査においては、本事業においても会計年度任用職員に業務負担が集中している現状に強い違和感が示され、責任の重さに見合った職制とするため、専門職は正職員で担う方向性を検討すべきとの意見が述べられました。
慎重に審査した結果、全会一致で可決すべきものと決しました。

以上をもちまして、文数厚生常任委員会の報告を終わります。