本日、12月議会にて一般質問を行いました。
傍聴に来てくださった皆さま
関心を寄せてくださった皆さま
本当にありがとうございました。
一般質問内容です↓
皆さん、おはようございます。
発言順位 9番、中原美穂です。
通告に従いまして、
おくやみワンストップ窓口の設置と、行政手続きの一元化に向けた体制整備について質問いたします。
家族を亡くすというのは、どなたにとっても心の整理もつかず、立っているだけでも本当に苦しい時期です。
そのような状況の中で役場に来て、いくつもの課を回り、同じ説明を何度も繰り返すというのは、心身共に苦痛で大きな負担となります。
本日は、実際に経験された町民の方の生の声を紹介させていただきます。
その方は最近、ご家族を亡くされた町民の方が、手続きの準備のために役場へ電話をされたそうです。
電話の窓口では、手続きに必要なものを知りたいと伝えたそうですが、まず戸籍担当へ転送され、手続きはいろいろございます。とだけ案内され、具体的な内容は分からないままでした。
その後、年金担当へつながれ、さらに福祉課へと転送され、そこでようやく必要なものを教えていただけたとのことです。
しかし、ご本人が感じられたのは、最初の受付の方が全体の流れを少しでも理解していれば、最初から“何が必要なのか”を教えてもらえたかもしれないという点でした。
その後日に、別の親族の方が役場へ行かれ手続きを行われたとのことでしたが、年金担当の職員は非常に丁寧で、手続きの順番を書いた紙を渡しながら説明して頂けた様子です。
しかし、その手続き手順が電話では案内されなかったため、必要なものも、全体の流れも分からないまま来庁することになり、結局2度役場へ来庁しなければならなかったと言われていました。
私自身も実際に庁舎内でどのような手続きが必要なのかを一通り確認致しました。すべての窓口を回るのに 1時間半から2時間 を要しました。また受付で、まず町民保険課に行ってくださいと言われたものの、そこでも、まずはこの用紙を書いてくださいと言われ、葬儀のときに配布されるという紙にも同じ内容があると言われましたが、葬儀直後の混乱の中でその紙を把握できているご遺族は少ないのではないかと感じました。
さらに、案内の紙と実際の申請書が別々に渡されて分かりづらい点や、内容がよくわからない。
私自身にて一通り体験しましたが、そもそもホームページに詳しい案内がなく、事前準備ができないといった、こうした課題も自ら確認したところです。
町民の方々からの意見を代弁すると、どこへ行けばよいのか分からなかった、何度も同じ説明をしなければならなかった、精神的に限界だった、とくに悲しみの中でやらなければならない手続きだからこそ、行政に寄り添ってほしい、手続き負担を少しでも軽くする体制づくりを検討して欲しいとの意見が得られました。
全国では 都城市をはじめ、多くの自治体が、おくやみ窓口、ワンストップ窓口、おくやみコーナーを設置しております。
三股町でも、こうした取り組みを検討するべきだと考えます。
★質問1.ご遺族を亡くされた方々の現状の手続きと町民の負担について、三股町役場にて、どのような手順で、どのような手続きを行わなければならないのか。現在どのような流れ・案内体制について伺います。ご遺族から何度も同じ説明をしなければならない、どの課を回るのか分かりにくいといった声もよせられていますが、そのような声は届いていないのでしょうか? 残りは質問席にていたします。
★質問2・次の質問に入ります。
現行案内体制の課題認識について、各課ごとに手続きが分散している現状は、町民や職員にとっても効率的とは言えません。死亡に関する届け出や保険、年金、介護、税、口座など、複数の課を横断する事務の現状課題をどのように認識されているのか見解を伺います。
★質問3・次の質問に入ります。
おくやみ窓口や、おくやみコーナーなど、他自治体の導入状況の把握と評価について伺います。全国では、大分県別府市をはじめ、松阪市、岐阜市、千葉市、そして隣接する都城市などでも、おくやみ窓口が設置され、複数課にまたがる遺族の手続きを一括で案内する体制が整えられています。資料をご覧ください。No1に関しては、全体をまとめたものであり、会津地域13市町村の広域連携をし、また、近隣でも鹿児島県さつま町でもおくやみデスクを開設し、遺族の負担軽減に取組んでいる例も見られます。No2をご覧ください。このように、ハンドブックがつくられており、また、おくやみ手続きの一元化は、いまや大都市だけでなく、中小規模の自治体でも広く取り組まれている状況です。
こうした先進自治体の取り組みについて、三股町としてどのように把握し、どのように評価されているのか。また、町として今後どのように活かしていくお考えなのか、ご見解をお尋ねいたします。
★質問4・次の質問に入ります。
まず、資料No5、No6、No7をご覧ください。
こちらは、ご遺族が三股町で手続きされる際にお渡しされている資料一式です。特にNo7については、三股町独自の資料なのかどうかも分かりづらく、どこで何を書くのか、初めての方には非常に分かりにくい内容になっているのではないかと感じました。
一方、No3、No4の都城市の資料をご覧いただくと必要な手続きが一つに整理され、手続きや順番、必要なもの、受付窓口が誰でもわかるようにまとめられています。
都城市市民課では、ワンストップサービスとして、出来ることはそこですべて案内するという姿勢も伺えます。
こうした形式は、町民の負担を大幅に減らし、職員の業務効率化にもつながると考えます。
そこで伺います。三股町での導入可能性と段階的整備について、町民の手続き負担軽減・職員事務業務の効率化の観点から、申請書の事前準備、チェックリスト配布、予約制、相談窓口など、死亡時の手続きを支援する仕組みを段階的に整備していくお考えはないのでしょうか。町民の手続き負担の軽減、そして職員事務の効率化という双方の観点から、町としてのご見解をお伺いします。
★質問5 ・次の質問に入ります。
デジタル化・官民連携による効率化への展望について、今後の行政サービスのあり方として重要な視点を申し上げたいと思います。近年、全国の自治体では、マイナンバーカードの活用、庁内の情報共有システム、官民連携システムサービス、などを組み合わせることで、死亡後の各種手続きを簡素化し、都城市では窓口予約・混雑状況をオンライン連携し、遺族の負担を大きく減らす取り組みが進んでいます。また、書類に関してもほぼ名前と住所と生年月日は印刷されており、確認だけの作業にしているとの事でした。こうした取り組みは、単に便利になるというだけではなく、町民の心理的負担の軽減、職員の事務効率化、手続きミス・二度手間の防止など、多くのメリットがあります。
三股町でも、こうしたデジタル化の波をどう取り入れていくのか。どの部分を連携し、どこまで手続きを簡素化できるのか。これは、町民サービスの質に直結する大きな論点だと考えています。
そこでデジタル化・情報共有システム活用した手続きの簡素化について、町として今後どのような展望を持っているのかをお伺いいたします。
★質問6・それでは、最後の質問にうつります。
これまで申し上げてきたように、家族を亡くされた方にとって、役場での手続きは、ただの事務ではなく、深い悲しみの中で、気力を振り絞って向き合わなければならない重い負担です。
その最もつらい時期に、町民の方々が迷わない、困らない、何度も説明しなくてよい、たらい回しにあわない、そうした環境をつくることは、行政にとっての優しさであるだけでなく、行政への信頼そのものに直結することだと、私は強く感じています。全国ではすでに多くの自治体がおくやみ窓口を設置し、都城市のように、予約制や申請書の自動作成、案内統合など、遺族に寄り添う仕組みが着実に広がっています。
三股町でも、町民の皆様方の声や、現場の実態を踏まえ、こうした取り組みを前向きに検討すべきなのではないでしょうか。
そこで町長に伺います。
今後、三股町として、おくやみ窓口設置に向けた検討をどのように進めていくお考えでしょうか。また、町として寄り添う行政をどのように実現していくのか、町長のご所見をお聞かせください。
以上、おくやみワンストップ窓口に関する質問を終わります。
続きまして、事項2の町民の生命・安全を守るための治安・防犯対策・子どもの安全確保について質問いたします。
皆様もご存であると思いますが、先月、全国ニュースでも大きく報じられた未成年の薬物乱用事件は、三股町にとっても決して他人事ではありませんでした。特に、町内で未成年が覚醒剤で逮捕された事案もあったことから、町民の皆さまの間には、子どもたちは本当に守られているのか?町として何か対策はされているのか?という強い不安と危機感が広がっています。また、旭ヶ丘地区では夜間の不審者情報が相次ぎ、住民の皆さまからは、街灯が暗い、防犯カメラが少ない、といった声が寄せられております。日常生活の安全そのものが揺らぎつつあるという現状にあります。
★質問1
防犯意識の醸成と地域・行政・学校の連携体制について、先月、全国ニュースで少年の薬物乱用事件が報じられ、町内全域に衝撃が走りました。犯罪や薬物のリスクから子供たちを守るためには、施設整備だけではなく、地域全体での見守りと教育の両論が不可欠であります。町として、地域防犯組織やPTA、学校、そして警察との連携を今後どの様に強化していくお考えでしょうか?また、子供を守る防犯ネットワークや安心パトロールのような町主導の取組を拡充していく必要性について町の見解を伺います。
★質問2・続いて、薬物乱用防止教育について伺います。
先ほど申し上げましたとおり、最近のニュースでも、未成年による薬物事件が全国的に報道され、三股町においても未成年の逮捕事案が確認されています。
大人が思っている以上に、薬物の危険は、子どもたちのすぐ身近に迫っています。一方、海外では、こうした現実を踏まえた教育がすでに進んでいます。
小・中学生を中心とした薬物乱用防止教育の現状と強化対策について伺います。
諸外国(アメリカ)等では、小・中学生の段階から薬物がどれほど人生を傷つけるのか、誘われたとき、どう断るのかと薬物の危険性を徹底的に教育するプログラム(具体的に学ぶDARE(デア)が導入されています。三股町における薬物乱用防止教育の現状と、今後の課題についてはどのようになっていますか。また、実践的な啓発活動(講和・リーフレット・体験型教育等)の導入予定があるのか町の見解を伺います。
★質問3
続いて、旭ヶ丘運動公園付近における不審者情報、動物虐待者発生における安全対策、治安維持について伺います。旭ヶ丘は、町民だけでなく町外の方も多く利用される地域であり、スポーツ施設、広場、遊歩道など、三股町の中でも特に人が集まるエリアです。
しかしその一方で、旭ヶ丘運動公園付近では近年、不審者情報や、動物虐待のような重大な事件が相次ぎ町民やスポーツをされる児童に不安が広がっていると住民や子どもたちを指導されている関係者の方々から不安の声が届いています。スポーツ施設や、近年では WBCチェコ代表のキャンプ地としても注目された地域であり、町内外からの来訪者も増えております。このような地域特性を踏まえ、防犯カメラ、LED街灯の増設等の防犯対策をどのように計画されているのでしょうか?現状と今後の整備方針について町の見解を伺います。
以上、いずれのテーマにも共通しているのは、町民の皆さまの 安心 と 負担の軽減 をどう守るのか という点です。
家族を亡くされた直後に、気持ちの整理もつかない中で、いくつもの課を回り、何度も同じ説明を繰り返さなければならない。その辛さは、実際に経験された方にしか分からない深い悲しみや精神的な負担です。
旭ヶ丘地域で起きている不審者情報や動物虐待といった事案は、子どもたちの命を守るという観点からも、三股町の暮らしの質、治安維持に直結する重大な課題です。
どちらの問題にも共通しているのは、町民の声が行政に届き、それが確実に改善につながることだと私は考えています。
行政には制度や仕組みがありますが、その先にあるのは、町民一人ひとりの安心や不安、困りごとに寄り添えるかどうかです。三股町がそういう町であり続けることが大切であると思います。
私は今回の一般質問を通して、町民の皆さまの声が町政に確実に反映され、誰もが安心して暮らせる三股町となるよう、これからも議会の立場から提案と働きかけを続けてまいります。
町長をはじめ、執行部の皆さまにおかれましても、どうかこの町民の声を真摯に受け止めていただき、迅速かつ前向きなご対応を宜しくお願い致します。
そして、傍聴にお越しくださった町民の皆さま、日頃から町政に対して温かいご理解とご協力をいただいておりますことを、心より感謝申し上げます。
ともに、安心して暮らせる誇りある三股町をつくっていけたら幸いです。
以上で、私の一般質問を終わります。
🌱今日の質問を通して、改めて、町民の声が行政を動かす力になると感じました。
小さな気づきや日常の不便さも、町の未来を変える大切なヒント。
これからも皆さまの声をしっかり受け止め、議会で伝え続けてまいります。
本日もありがとうございました🙇♀️


