世界遺産の「スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿」というローマ時代の遺跡に現在も人が住んでいるという、ちょっと不思議な街

クロアチアにあるスプリットは首都ザグレブに次ぐ第2の都市

世界遺産の「スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿」というローマ時代の遺跡に現在も人が住んでいるという、ちょっと不思議な街

ディオクレティアヌス宮殿

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ディオクレティアヌスは、西暦305年5月1日に帝位を退いた後に隠棲しようと、巨大な宮殿を建てた。実際の建造は、ディオクレティアヌスが帝位を退く10年前の、295年から始められていた。それはダルマティアの皇帝属州州都サロナから6.5 km ほどにあたる、ダルマティアの海岸から伸びる短いイストリア半島の南側の湾に位置していたそうです。

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ディオクレティアヌス宮殿の地下宮殿は博物館(有料20Kn)となっており、入口付近にはミュージアムショップ(入場無料)もあります。

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地下宮殿の建物の仕組み

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地下の建築上の主な役割は2つあり、1つは地上階を支えること、もう一つは海に向かって傾斜している南側を平らにすることだったみたいです。

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ここが地下に埋もれた原因は地盤沈下と、もう一つの原因は人の手によるもの。中世には倉庫やワインを作る施設として利用されており、地上部分に住む人が増えるにつれゴミの捨て場に困った人々が、ゴミ集積場として使うようになったそうです。天井を見ると所々に穴が開いています。その穴から人々はゴミを捨てたりトイレにしたりしてたみたいです。ゴミを地下に詰め込んだため宮殿遺跡が崩れることなく現在の姿をとどめていますが、地下宮殿は長い間、闇に葬られていたみたいです。。。

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ディオクレティアヌスの胸像は、凛々しい顔をしており、かつて敏腕だった皇帝の様子が映し出され見る価値ありです。

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中世に建てられた宮殿地下に入ると、水道管や机、皇帝の胸像や、オリーブの圧搾機などが残され、宮殿の様子を偲ぶことができます。

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今から約1700年前に皇帝が静かに余生を送るために造られた宮殿は、ゴミのおかげで保存状態がよくローマ時代の様子を色濃く残しており幻想的、そして今も人が住み続けていることに驚き!!!地下宮殿は雰囲気も素敵でした。