ダイソー創業者である矢野博丈さんのお別れの会

本日は、ダイソー創業者である矢野博丈さんのお別れの会が執り行われました。
私はどうしても都合がつかず、シンガポールから静かにお別れをさせていただきました。

矢野さんとは、会食でご一緒したのをきっかけにご縁が生まれ、「伍縁の会」と名付けて、年に1~2回、食事やゴルフをご一緒する関係が続いていました。数えきれないほどの思い出があり、今振り返っても心が温まる時間ばかりです。

野球の帰り大阪から一緒に新幹線で移動したことがあり、私は福岡、矢野さんは広島へ向かう途中で、本当にたくさんのお話をさせていただきました。
経営者としての迫力だけでなく、気さくで懐の深いお人柄がとても印象的で、仕事の苦労話を語りながら涙ぐまれた姿や、楽しいお酒の席での陽気な笑顔が今も心に焼き付いています。

時には冗談交じりに「僕の子どもを産みなさい。苦労させないから(笑)」とおっしゃったこともありました。
もちろんそういった関係ではありませんが、今思えば、私の将来や幸せを案じてくださっていたのかもしれません。

モナコ旅行の写真を見せてくださったり、広島ご出身の矢野さんが、日南のカープキャンプをきっかけに「宮崎といえば君だね」と毎回声をかけてくださったこと。仕事はもちろん、都城や三股町の話にも耳を傾け、親しみを込めて言葉をかけてくださったこと——
そのひとつひとつが、今では大切な宝物です。

ゴルフに行こうと言ってくださった言葉が、今も耳に残っています。
広島に来るなら寄っておいでと言ってくださったまま、それが叶わなくなってしまったことが、今はとても寂しく感じます。

もっとたくさんの思い出をつくりたかった。
そう思いながら、今はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

矢野さん、これまで本当にありがとうございました。
私にとって、人生において大きな背中を見せてくださった、かけがえのない経営者の先輩でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。