三股町・予算決算委員会

本日の予算決算委員会では、庁舎と多機能施設の一体化の必要性について提案し、設計費8,000万円を一旦予備費に計上する修正案の検討をお願いしました。

この提案の背景には、以下のような課題があります。

・設計が進んでしまうと後からの変更が難しくなること
・施設の一体化による行政コストの削減と利便性向上
・バリアフリー対応を充実させ、すべての町民が利用しやすい環境を整備すること

しかし、議論の結果、少数意見として話が進まなかったことは残念でした。
より慎重な議論を進めるために、付帯決議という形で検討することも一つの選択肢 であったと考えていますが、賛同を得るにはさらなる議論や対話が必要だと改めて感じています。

「コスト削減」と「地域への恩恵」について考える
現在、庁舎と多機能施設の整備では、PFIからPPPへの手法変更 が行われ、「建設費や維持管理費が安くなる」といったメリットが大きく宣伝 されています。

たしかに、効率的な資金調達や運営管理の合理化により、初期投資や長期的なメンテナンス費用を抑えることができる可能性はあります。
しかし、それだけで本当に地域にとって最適な選択と言えるのでしょうか?

例えば、この仕組みが町にどのような恩恵をもたらすのか、具体的な説明は十分になされているでしょうか?

・ 地元企業の参画の機会は確保されるのか?
・事業者選定において、地域経済を活性化させる視点が盛り込まれているのか?
・施設の運営によって町内の雇用創出につながる仕組みがあるのか?

もし、コスト削減のために外部の大手企業が主体となり、町内の事業者が関わる機会が限られるようであれば、果たして町の発展につながるのか、慎重に考える必要があります。

また、施設完成後の 運営体制や町の関与 についても、明確な説明がなされていません。

・施設の管理・運営はどのようなスキームで行うのか?
・町はどこまで主体的に関与できるのか?
・サービスの質や利用料金の決定権はどこにあるのか?

こうした点が不透明なままでは、町民の利益が十分に守られる保証はありません。
だからこそ、一度立ち止まり、すべての機能を総合的に検討した上で設計を進めるべきだと考えています。

「町民にとっての利便性」を最優先に考えた計画を
私が目指すのは、単なるコスト削減だけではなく、町民が本当に使いやすく、地域経済にも貢献できる施設の実現 です。

皆さんに想像していただきたいのは、庁舎の中に「学び機能」「子ども・子育て機能」「健康づくり機能」「買い物と食の機能」を統合し、防災機能も備えた拠点ができること。

このような場が一つにまとまれば、役場での手続き、子育て支援、健康管理、買い物までを一箇所で済ませることができ、町民の利便性が大幅に向上 します。

さらに、町内のバス移動も一本化でき、移動負担の軽減 につながるでしょう。

また、一体化することで施設の エネルギーコストや維持費を削減 し、より持続可能な行政運営が可能となります。
町民サービスの向上だけでなく、財政的な観点からも、一体化のメリットは大きい ことは明白です。

皆さんのご意見をお聞かせください
私は、このような「暮らしが息づく場」をつくることで、三股町の魅力をさらに高め、地域活性化につなげたいと考えています。

しかし、この問題は 私一人で決められることではなく、多くの方の意見を聞くことが大切 です。

・町の施設整備は、単なるコスト削減だけを優先すべきなのか?
・地元事業者や地域経済にどのような影響があるのか?
・町民が本当に使いやすい施設とは何か?

皆さんは、庁舎と多機能施設の整備についてどのように考えますか?
「こうした視点も必要では?」といったご意見もぜひお聞かせください。

町の未来をより良いものにするために、引き続き皆様の声を大切にしていきたいと思います。