あなたには、揺るぎない「信念」はありますか?
今週、18才の新人力士と話をして、彼の持ってる信念に感銘を受けました。
信念とは、調べてみると、正しいと信じる自分の考え。固く信じて疑わない心。行動の基礎となる態度。となっています。つまり、ブレがなく、一貫性があるさまが「信念」を持つということ。
ですが、そもそも「信念を持つ」その理由って、なんだろうか?おそらくそれは、迷いがなくなり、いつも安定した答えが導き出せるようになり、やるべきことに自信をもって行動ができる。と解釈しておきましょう。すなわち、「迷いなく、やるべきことができる」ということになります。ところが、この「やるべきこと」を迷わせるものがあります。それは、「やりたいこと」です。
「やりたいこと」と「やるべきこと」
誰もが「やるべきこと」よりも「やりたいこと」をしたがるでしょう。わかります、その気持ち。だが、その「やりたいこと」というのは、もしかすると、「やるべきこと」に対する不満を穴埋めするためのものに過ぎないことの方が多い。「やるべきこと」というのは、別にやりたいくもないけどやらざるを得ないことだと思ってしまうので、不満がでる。
その不満を穴埋めするために、他人と比較して、自分にないものをほしがったり、一時的な優越感を得ようとする。平たく言えば、「ないものねだり」。どうでしょうか?本当に「やりたいこと」が「ないものねだり」であるはずがないけど、多くの人がそれを「やりたいこと」だと勘違いしているようだ。
じゃぁ、本当に「やりたいこと」って何かというと、それは、「今、やりたいこと(ないものねだり)」ではなくて、将来絶対こうなりたいととか夢や希望のようなもの、ですよね。
「やりたい」ということは、今、やれていないことなので、本当のやりたいことは未来にある理想。あなたにとっての「やりたいこと」は、「今すぐ、やりたいこと」ではないはず。「将来、やってみたい」という理想に対する願望だということです。
「やりたくないやるべき」と「やりたいやるべき」
さて、ここで心に胸をあてて、自分自身が考えていることを俯瞰してみてください。あなたにとっての夢や希望は、あなたにとって「やりたいこと」であり、「将来、やってみたいこと」ですよね。ですが、それは、「やりたい!やってみたい!」というよりも、自分の中では「やるべきこと」だと思っているはずです。
つまり、本当に「やりたいこと」というのは、自分の中では、「やりたいやるべきこと」なのではないだろうか。本当に「やりたいこと」だというならば、あなたにとっての大事な「やるべき」ことだと思っているでしょう?「やりたい」と思っていることも、じつは「やるべきこと」なのです。結局は、すべてが「やるべきこと」だということです。
そこで、2つの「やるべきこと」があります。
それは、「今のためにやるべきこと」と「将来のためにやるべきこと」です。
「今のためにやるべきこと」とは、緊急かつ重要なことなので、別にやりたいくもないけどやらざるを得ないことが多かったりする。
言い方を変えると、「やりたくないやるべきこと」。人によって異なりますが、たとえば仕事だったり、子育てだったり、緊急かつ重要なことではあることはまちがいないけれど、じつは「やりたくないな~」って思っていることです。
では、「将来のためにやるべきこと」とは、あなたの未来の理想なので、緊急ではないが重要なことです。すなわち、「やりたいやるべきこと」になります。ですが、この「やりたいやるべきこと」は、「やりたくないやるべきこと」に追われてしまい、結局は「やりたいのにやれないこと」になってしまっている。なので、本当に「やりたいこと」は、将来のためにやるべきことなので、今のうちから、少しづつでも、「やっておいたほうがいいこと」です。
あなたが望む本当の「やりたいこと」は、今すぐ「やっておいたほうがいいこと」を見つけることなのです。
やるべきことで振り回されているとしても、「やっておいたほうがいいこと」をコツコツしていれば、それは必ず、「やりたいこと」につながる時がきます。そして「やっておいたほうがいいこと」を見つけて行動することでそれが、どんどん「やりたいこと」につながります。さらに「やりたいこと」を続けることで、それが「できること」につながっていきます。
「やっておいたほうがいいこと」
↓
「やりたいこと」
↓
「できること」
このサイクルを廻すことで、「できること」が増え、より大きく、そしてより深い「信念」が練り上げられていくのです。